孫子

【孫子の兵法】作戦篇:2-6『智将は務めて敵に食む』

孫子の兵法、作戦篇。

第2章、第6節の解説です。

 

今回のタイトルは、

『智将は務めて敵に食むです。

 

「智将」は、頭の良い大将という意味。

「食(は)む」は、そのまま食べるという意味。

 

と言っても、カニバリズム的な意味ではなく、

敵陣にある食糧を食べるということです。(笑)

 

つまり、

『頭の良い大将は、

積極的に敵陣にあるメシを食べていく』

 

という意味となります。

 

どういうことなのか?

見ていきましょう。

『智将は務めて敵に食む』

智将は務めて敵に食む

前回の記事を読んだ方は分かると思うのですが、

軍隊の運用には、お金が莫大にかかります。

【孫子の兵法】作戦篇:2-5『兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり』孫子の兵法、作戦篇。 第2章、第5節の解説です。 今回のタイトルは、 『兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり...

 

例えば、戦争では10万人の兵など、

ものすごく多くの人数の人を動かす必要があります。

 

そしてもちろん、

敵国へ攻めに行く遠征の間も、彼らは食事をしないと、

力が出なくて戦いどころではありません。

 

この食費だけでも、かなりのお金がかかるのですが、

自分の国から遠くに行けば行くほど、

食事を運ぶ人も大変ですよね。

 

 

そして、一気に食糧が必要になるので、

国内に残っている人の生活に必要な物が少なくなり、

商人は、値段を上げて軍に物を売るようになります。

 

すると、国の資金が一気に少なくなり、

税金を上げないと行けません。

 

すると国民はもっと貧しくなり…

と、負の連鎖が始まるわけです。

 

 

だから、

「なるべく食料は敵陣で調達しろ!」

と、孫子は言っています。

 

軍を率いる指揮官は、

戦いのことだけでなく、

国の経済のことも気にすることができる人物。

 

こういう人じゃないと、

務まらないと言っているのです。

 

どうでしょう?

戦争と聞くと、戦いばかりが目立ってしまいますが、

こういう側面でモノを見たことは少なかったのではないでしょうか?

 

僕は「なるほどな〜!」と、感心しきりです。

古典って面白いですね!