孫子

【孫子の兵法】謀攻篇:3-11『小敵の堅なるは、大敵の擒なり』

孫子の兵法、謀攻篇(ぼうこうへん)。

第3章、第11節の解説です。

 

今回のタイトルは、

『小敵の堅なるは、大敵の擒なりです。

(しょうてきの けんなるは たいてきの とりこなり)

 

 

「小敵」はそのまま、小さい敵。

弱い敵のことですね。

 

「堅」は、ここでは「戦う意思が固いこと」です。

(ちなみに「堅固」の読み方は、「けんこ」ではなく、「けんご」です)

 

 

「大敵」はそのまま、大きい敵。

強い敵のこと。

 

擒(とりこ)は、「戦争で敵に捕まった人」のこと。

捕虜ですね。

 

 

つまり、

「小敵の堅なるは、大敵の擒なり」とは、

 

「例え勇敢に戦ったとしても、

少ない人数で大勢の敵と戦えば、

生け捕りにされるのがオチだよ」

 

という意味になります。

 

 

出ましたね。

孫子はなるべく「戦いたくない!」のです。

そして戦うなら、「勝ち戦」しかしたくないのです。

 

この11節では、

具体的に「軍の運用の原則」が数字になっています。

みていきましょう。

『小敵の堅なるは、大敵の擒なり』

小敵の堅なるは、大敵の擒なり

この第11節では、

軍を運用する原則が、次のように書かれています。

・自軍の兵力の数が10倍なら、敵軍を包囲しろ

5倍なら、敵軍に正面攻撃をかけろ

2倍なら、敵軍を分断しろ

互角なら、必死に戦え

少ないなら、敵の攻撃圏内から逃げろ

ケタ違いに少ないなら、敵を回避して潜伏しろ

 

ここにきて初めて、孫子が具体的な数字を出してきました(笑)

どうでしょう?

これが原則とのこと。

 

個人的に少し驚いたのは、

兵力が2倍も勝っていたとしても、

「分断」するというところ。

 

確実な勝ちを得るには、2倍勝っている程度では、正面攻撃はしないのですね。

勉強になります。

 

 

そして、

「ケタ違いに少ないなら、敵を回避して潜伏しろ」

ですが、

 

これは「逃げきることすらできない」から、

「潜伏しろ」という意味となります。

 

 

少し兵力が少ない程度なら

「逃げる」選択をするけど、

 

ケタ違いに少ない場合は、

全滅させられてしまうからでしょうね。

 

 

そして最後に、

孫子お決まりの「ディスり」が次のように入ります(笑)

 

「敵と自分の戦力差を見極めようとせず、

もしくは見極めてもそれを無視して少数で戦おうとすると、

結果は全滅か捕虜になる。

指揮官は、ただ勇敢に戦えば良いというものではない

 

やはり孫子は戦闘狂が嫌いなようです(笑)