孫子

【孫子の兵法】形篇:4-17『積水を千仭の谷に決する』

孫子の兵法、形篇

第4章、第17節の解説です。

 

今回のタイトルは、

『積水を千仭の谷に決するです。

(せきすいを せんじんの たににけっする)

 

「千仭」は難しい漢字ですね。

 

「仭」というのは、『高さや深さをはかる単位』です。

「個」とか、「匹」と同じですね。

 

それが、千です。

つまり、めちゃくちゃ高い!orめちゃくちゃ深い!ってことです。

ここでは谷になっているので、深さの方ですね。

 

「決する」は、「水が決壊する」なんて言い方をしますよね。

「決する」だけで、

「堤防から水が流れ出る」という意味を持っています。

 

 

つまり全体では、

「たくさん集まった水を、めちゃくちゃ深い谷に、決壊させるように流し込む」

という意味になります。

 

……

わけわからないですよね(笑)

 

これは、比喩(ひゆ)なのです。

つまり、例えているわけです。

 

深い谷に、大量の水を流し込むとき、

その流れを押しとどめることは、できないですよね?

 

孫子が言いたいのは、

 

「将軍が兵士を戦闘に投入するときは、

深い谷に大量の水を流しこむように、

勝つのが当たり前の状況を作ることに力を出すべきだ」

 

ということです。

 

逆に言うと、

「兵士の勇気・やる気、兵士個人の能力」

に頼っているようではダメだよ。

ということです。

 

絶対に勝てる状況を作る。

これこそが将軍の仕事なのです。

 

この17節は、形篇のまとめのような位置付けで、短くなっています。

次回から、第5章 勢篇に入ります。

楽しみですね!