孫子

【孫子の兵法】勢篇:5-19『戦いは、正を以って合い、奇を以って勝つ』

孫子の兵法、勢篇。

第5章、第19節の解説です。

 

今回のタイトルは、

『戦いは、正を以って合い、奇を以って勝つです。

(たたかいは、せいをもってあい、きをもってかつ)

 

ここでの「合い」は、

「対陣する」という意味です。

 

 

実は、「合(ごう)」というのは、戦うときに単位で使います。

 

「一合」は、『戦闘で1回、刀と刀を打ち合わせる』という意味です。

2回なら二合、3回なら三合です。

 

よく漫画で、

「達人同士は刀を一度交わせば、相手の実力が分かる」

なんて言いますよね。

 

あれは、一合すれば、相手の実力が分かるということです。

 

 

そして「正」と「奇」ですが、これは正法と奇法ということ。

字の通り、正法は正しいやり方。

王道のこと。

 

奇法は、奇妙の「奇」から分かるように、普通とは違うこと。

普通とは違う方法のことですね。

 

まとめると、

「戦いというのは、正しい方法で対陣して、普通ではない方法で勝つ」

という意味となります。

 

 

正法で向い合うけれども、

そこから適切に奇法を繰り出す。

 

これが強い。

ということです。

 

孫子は正法と奇法を、色々なものに例えているのですが、

その中でもが分かりやすいかなと思います。

 

色は、「青」「赤」「白」「黒」「黄」の5原色あるが、

そこから組み合わせることによる変化の型は、

無限に広がって、とても全部を見ることはできない

 

5つの基本があるけど、組み合わせれば無限になる。

 

それと同じように、

戦闘の勢いの構成要素は「正法」と「奇法」の2つしかないが、

組み合わせれば無限になる。

 

この組み合わせが軍隊全体の勢いを作り、

その勢いで勝利を掴むことができる。

 

およそ、このような意味となります。

この19節は、孫子の中でも解釈が難しい章となっています。

 

いずれにしても、その組み合わせを考えられるだけの

「基礎」を勉強しておくのは大切なんだなと思いました。