孫子

【孫子の兵法】勢篇:5-23『善く戦う者は、之れを勢に求め』

孫子の兵法、勢篇。

第5章、第23節の解説です。

 

今回のタイトルは、

『善く戦う者は、之れを勢に求めです。

(よくたたかうものは これを せいにもとめ)

 

 

今回は、難しい漢字や表現はありませんね。

「上手く戦う人は、勢いを使って勝とうとする」

という意味です。

 

「勢い」とは、軍隊全体の勢いのこと。

 

これは逆に言えば、

兵士個人の「勇気」や「能力」は

利用しないということです。

 

それはなぜなのか?

 

 

実は、孫子の時代、

ほとんどの兵士は、徴兵された農民だったのです。

 

つまり、戦いに関しては素人です。

戦闘技術なんて無いんですね。

 

それどころか、

普段戦わないから、敵が目の前にいるだけでビビります。

 

敵が前にいなくても、

「あれ?これ負けるんじゃね…??」

と思っただけで、動きは鈍くなり、及び腰になります。

 

だから、兵士を率いる将軍にとって、

「勢い」を利用するというのは、

非常に重要なことだったのです。

 

 

戦争は、数です。

素人兵士集団に動いてもらうには、

 

「敵を罠にはめたから楽勝だぜ!」

「兵力の差があるから余裕余裕!」

 

感を出し、一斉に動いてもらわないと、

勝利を掴むことはできません。

 

素人兵士集団の、メンタルコントロール。

これも、将軍の重要な仕事というわけなのです。

 

面白いですよね〜!

今回で、勢篇は終わりです。

次回から、虚実篇に入ります。